生存本能よりも強い本能とは何か？ 続・＜アドラー心理学的＞真に幸福な働き方、生き方とは、どうすれば実現するのか？
前回の記事から読むことをお勧めします。
すぐに読めます。
さて、アドラー心理学でいう、生存本能よりも強い最も根源的な本能とは何か？
その答えをお教えします。
それは、、、
「所属の本能」です。
所属の本能？？
聞いたことないですよね。
以前、知り合いのカウンセラーの先生に質問したことがあります。
「人はどんなときに自殺するんですか？」
と。
その先生の回答は、たった一言でした。
「孤独です」
生存本能という、生物として極めて強い本能に抗して
自殺するときとは、孤独だと言うのです。
人間は、孤独に耐えられない生き物なのです。
他者とつながっていないと生きられないのです。
人間は食物連鎖の頂点に立つ動物ですが、
一人ではとても弱いのです。
人間が地球の王様になることができたのは、集団の力を発揮できたがためです。
だから人は、他者とつながることに努めます。
孤独は死につながる危険があるからです。
しかし、この生存が困難とは言えない豊かな現代で
幸福度が高い人と、低い人の差が生じるのは、どうしてだか分かりますか？
SNSのフォロワーが多い？
年収が1000万円以上ある？
人がうらやむ会社で働いている？
自由に好きなことを仕事にしている？
いいえ、すべて違います。
「真に幸福な働き方、生き方とは、どうすれば実現するのか？」
これだけは覚えていってください。
大事なことは、人とつながることではありません。
人との「つながり方」です。
所属とはすなわち居場所を指します。
自分の居場所を得ようとするのです。
自分の所属、居場所、つながりをつくるために、
人は大きく分けて二つのアプローチに分かれます。
あなたも、このどちらかのアプローチをしているはずです。
このどちらを選択しているかが、
幸福と不幸の分かれ道になっています。
それは、「承認欲求」と「貢献感」です。
承認によってつながり、居場所をつくっているか。
貢献によってつながり、居場所をつくっているか。
これが、仕事や生き方の幸福と不幸の分かれ道となるのです。
承認は、
人から認められようとすること
評価されようとすること
競争に勝ち人より優れていることなどです。
褒められようとしています。
これらはすべて、「もらう」行為です。
対して貢献は、
誰かに対して役立つことをすること。
「与える」行為です。
承認欲求を満たすことで人とのつながりを作るということは、人に評価されなければ自分には価値が無いことを認めていることになります。
自分の価値を人に委ねる行為なのです。
"乞う人”なわけですから、それは飢えている人ということになります。
愛に飢えている人です。
愛されていない存在になることを意味します。
だから承認欲求でつながろうとすればするほど、自分自身の乞う人というアイデンティティを強化することになり、ますます自分を愛せず孤独に怯える人生に陥ってしまうのです。
だから、乞う人から与える人にシフトすることが、
幸福に働けるようになる秘訣なのです。
仕事で言えば、お客様や、同僚や、組織に対して、
自分ができることは何だろうか？
と考えてみてください。
あなたができることは、必ずあります。
大事なことなので繰り返します。
あなたができること、役立てることは、必ずあります。
自分ができていることに気づかない。
というか見ていない人がとても多いんです。
できていないところばかり見てしまう"クセ”がついてしまっているんです。
自分ができていること、貢献していることを探してください。
自分の貢献を見る勇気を持ってください。
そう、必要なことは勇気なのです。
自分を愛する勇気。
幸せになる勇気です。
【まとめ】
もらう存在から、与える存在へ。
承認から貢献へ。
自分ができていることや、できることに目を向けよう。
それは必ず存在する。
自分を愛する勇気、幸せになる勇気を持って。
それが、真に幸せな働き方、生き方を実現する秘訣。
